【うつろ】


まれたばかりの
すがたをして
すがりつく
つめのさきまで
においをあじわう
それさえも
ゆるされないままに

かみとった
ひのこのかけらと
みだれとぶように
たかくたかく
めまいのするような
つややかなはだに
きざむしるし

うにつながれて
いきせききって
はしることなど
ゆめのまたゆめ
ひとすじのひかりに
すいこまれるごとく
なであげたうつつ


MASOO IIMURA 1:15 5.15.1997



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