発射オーライ

斜めに突き出た釘を引き抜いて放り投げた

落ちていく先を見つめても仕方ないのだ

重い体が空で夢見る瞬間だけ目を凝らす

電子のゆりかごは楽しい唄を求めている

楽しいって何だ公園の喧噪が流れていく

ドーベルマンの黒光り躍動する飼い主へと

銀髪で引きずられてレースに縁取られた

乳房はミルクで張っている赤子の匂い

薄汚れた小犬のいくつもの毛玉といてやる

砂場に埋められた花火が街に灯るなら

一服してブランコを漕ぐ力をこめて地平線

どこにあるだろう木々はめいいっぱい

小屋を支えている虫が集まるのも知らずに

恩恵は転がっている頭は自然に下がるもの

生意気な顔して少々謙虚にということ自体

風きって闊歩するルート2分の1の大人に

出る杭は打たれてもまた飛び出していく


|目次|前の雫(目次)|次の雫【日常茶飯事】|