君がいたから



君がいるから  私はここにいる。



イラナイ人

   
解放のための拒絶
再起不能を知りながら
踏み込んだ奥の奥
焼けただれた罪が
くすぶり続ける

言ってはならないコトバ
投げつけてズシリと
計測できない傷
悶え苦しみズキンと
癒せぬ埋められぬ空白

必要とされないなら
アタシ イラナイ
ココニイテ イイノ?
永遠に朝が来なくても
イラナイ人になりたい

.................
............
........
...
...............嘘


MASOO 11:11AM 7.27.1997



出ておいで

   
闇にまみれても 鈴の音は響く
両の目は見開かれ 注ぐ先が熱い

ざわめく草原 息づく土の群れ
助けてよ 救ってよ 見つめてよ

探しているのに逃げてばかり
どこに行きたいの何が欲しいの

声に出してすがればいい
手を伸ばして握りしめればいい

簡単なことだからやってみせてよ
ご褒美をあげる 抱きしめてあげる


MASOO 9:26PM 7.28.1997



呼吸で

   
知っていた 昔から
一緒にいられないこと
ぬくもりを 呼吸で
伝えたい 刻むように
貪って吸い尽くして
忘れないで 何度でも
呼吸で 産毛が
滅入るほどに 突き刺さる
柔らかな 滑らかな
握りしめた 指先
守りたい 呼吸で
したたる 汗もすくって
溶けた 受け入れた
温度が 高鳴る
呼吸で 洗い流して
綺麗に 広がる 微笑み
必要だから そばで
ぶつかり合う 早鐘のように
登りつめた 怖くない
確かめたい 呼吸で
終息しても 重なっていく


MASOO 3:37AM 7.29.1997



戻らない

   
煙の向こうに透けて見えたのは、生活の音でした。
留まるこの場所は、ひたひたと確実に吸い込まれていきます。
消滅しても世界は変わらない・・・・
この考えが、風に乗ってどこまでも薄く溶けてしまうと、
瞬いている地上の空を見下ろして、息を吐きます。
人は一人では生きられない・・・・・
至極当たり前のことを熱血してみせても、
つるりとアーモンド型の瞳は一定の速度でもって鋭利な刃物に変換され、
獲物が気を許すのを舌なめずりして待っています。
信じてというコトバほど信じられないものはありません。
戻れないあの日に戻っても同じ結末を迎えていたのでしょう。
海と空とこんなにも碧を映し合ったというのに。
静かに眠るように生きて、解凍されるその日まで戻りません。
夜は必ず明けるのです。


MASOO 4:20AM 7.29.1997



見せて

   
熱いね  猫のように目を細めて
くるんでくれる 爪を立てても
ホントを見せて 冷たいふりしないから
毛を逆立てて怒っても 憎めない
ひだまりを手のひらに 集めて
泳いだ ゆらゆら そよぐ
喉が ぐるぐる 言ってる
首筋は 空を描く 撫でるように
甘えてもいい ふかふかに
濡れた かぶりつく 美味しいから
飛び跳ねる 尻尾を ぴんと伸ばして
強く 強くなろう 未来を見せて


MASOO 10:26 PM 7.30.1997



ありがとう。  私、ここで今、生きてるよ。


雫箱 くらげカフェ



何かが伝わっていたらとても嬉しいです。
Copyright(c)1997- "Masoo Iimura".All rights reserved.