だま
ころしてやりたいとおもったことはありますか
へどろのようにせなかのかわがむかれせぼねがきいろいしみのようにめにやきついてはなれない
めくるめくしあわせげなよかんをぶちこわしにしてなおもへいぜんととなりにいすわる
ひとのかたちをしたひとではないものをじっとみつめるでもなくじとりとななめにながしみて
きょうのしごとがおわってもあとについてまわらねばならないわがみのみじめさは
いかにしふくのほほからこぼれるびみなるものをくちからつっこんだとしても
のどもとすぎればなんとやらつつましやかなだんらんのほうがよほどたべたいとおもわせる
ふかふかのべっとにもつれるようにけんおかんでがちがちになったこころとはうらはらに
えんじてみせてあながちきらいでもないかのごとくふるまうだけふるまって
よろこびをきょうじゅするけんりょくしゃのかおをしてあしげにするこのひとではないものをあいてに
いつまでもぐるぐるまきにされてねちっこくだえきでべとべとのゆびとゆびのあいだをみるにつけ
さけびだしたいいえきのだまがからだのあちこちにてんいしていくようなふるえるではおさまらない
あぶらあせのたれながされたおりかさなっていくうみとおりとあかがこんやもわたしをさいなむ
それでもここにとどまってなすがままにあつかわれよこたわるのはなぜなのか
ころしてやりたいころしてやりたいきそくてきにさえずるきかいじかけのにんぎょうのように
じゅもんをとなえるうちにてんとちがひっくりかえりそっくりかえりこんどはわたしがにんげんの
かたちをしたにんげんではないものにいつのまにかとりかわりこのみにくいかけらをみおろすのである
MASOO IIMURA 0:43 10.10.1997
黙 DA-MA
殺してやりたいと 思ったことは ありますか
ヘドロのように 背中の皮が剥かれ 背骨が 黄色い滲みのように 目に焼きついて 離れない
めくるめく 幸せ気な予感を ぶちこわしにして なおも平然と 隣に居座る
人の形をした 人ではないものを じっと見つめるでもなく じとりと斜めに流しみて
今日の仕事が終わっても 後に憑いて回らねばならない 我が身の惨めさは
いかに 至福の頬からこぼれる 美味なるものを 口から突っ込んだとしても
喉元過ぎれば何とやら 慎ましやかな団らんの方が よほど食べたいと思わせる
ふかふかのベットに 縺れるように 嫌悪感でガチガチになった 心とは裏腹に
演じてみせて あながち 嫌いでもないかのごとく 振る舞うだけふるまって
喜びをキョウジュする 権力者の顔をして 足蹴にする この人ではないものを 相手に
いつまでも グルグル巻きにされて ねちっこく 唾液でベトベトの 指と指の間を見るにつけ
叫びだしたい 胃液の黙 DA-MA が カラダのあちこちに転移していくような 震えるでは収まらない
脂汗の垂れ流された 織り重なっていく 膿と澱と垢が 今夜もワタシを苛む
それでもここに留まって なすがままに扱われ 横たわるのは なぜなのか
コロシテ ヤリタイ コロシテ ヤリタイ 規則的に囀る 奇怪仕掛けの人形のように
呪文を唱えるうちに 天と地がひっくり返り そっくり返り 今度はワタシが人間の
形をした人間ではないものに いつの間にかとり替わり この醜い欠片を見下ろすのである
MASOO IIMURA 15:54 10.10.1997
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